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2014年11月 2日 (日)

布団遍歴 1

第1章

私がまだ幼稚園から小学校低学年の頃は、兄と2段ベッドで眠っていた。

私は下の段。その頃どんな布団を使っていたのか覚えていない。

ある年の夏、家族旅行から帰ると、残していった従順なボクサー犬が怒り狂ってドアをたたき壊し、私のベッドでふて寝をしていた。それを機に汚れた布団を捨て、2段ベッドともサヨナラ。それぞれの部屋をもらうことになった。

それぞれといっても続きの和室に家具で間仕切りをしただけで、私の部屋は家族全員の通り道でもあった。

それからは畳の上に布団を敷くスタイルになり、一番下に分厚いスポンジの三つ折りマットレスを敷いていた。その上には白いカバーをかけた綿わたの布団が敷いてあったように思う。

中学に上がり、家を増築したのを機に、両親が寝室にしていた部屋をもらった。

そこは洋間だったので、初めてシングルベッドを買ってもらった。布団は多分、今まで使っていたものだっだと思う。

高校に上がる頃、古い家を建て替えた。そこで私は一番大きな部屋をもらった。

と、同時に両親が使っていた宮つきのダブルベッドを使うことになった。

今どき見なくなった漆黒の豪華なフレームにやわらかなスプリングの感触。

可愛いネグリジェに身を包み、夜だけはお姫様気分で眠りについていた。

高校生にしては贅沢な寝室だ。暖色系の派手なベッドスプレッド(これも両親のお古)を使っていたことを鮮明に覚えている。

でも、布団といえば掛け、敷きともに綿わたの布団、冬はぶ厚いウールの毛布を使っていた。

ベッドを使いながら畳に敷くのとなんら変わりのない睡眠環境に、なんの違和感もなく満足して眠っていた。

今思えば、情報に乏しい社会はけっこう住みやすくて、自分なりの小さな幸せがいっぱいあったのかも知れない。

幸せのマイルームで娘時代を過ごした私は23才で今の夫(当店の店長)と結婚した。

この頃の私は、夫が将来寝具の小売店を持つ予定だということを知りながら、自分がそこにいることを想像することもなく、呑気にOL生活を謳歌していたのです。

次号につづく

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